プロローグ
創業以来40年余。数々の設計実績を築いてきた新都計画は、2010年から信和グループの一員となり培った実力を新しい領域でも発揮し始める。受けた依頼を単純な設計・施工で処理するのではなく、建物を使う人々の想いや快適で安全であることをつきつめる事を起点に、お客様のニーズに答えられるよう設計に取り組んでいる。
「すべての方が元気になれる建物をデザインし、魅力溢れる地域のまちづくりに貢献すること」を常に目指すのが新都計画だ。縁あって入社してくれた社員一人ひとりに対して、丁寧に技術を伝えたいという想いから新卒採用は2年に1度とルールを決めて採用活動を続けてきた。
今、そんなルールが外部環境の変化から崩されようとしている。頼りにしていた学校からの学生紹介がストップしているのだ。時流にあった採用戦略の見直しが急務だったのだがー。
事例概要
課題
5年、10年先を見据えた会社の存続、更なる発展のためにも若年層の採用をより強化していくべきと危機感を抱いていたものの、これまで学校からの学生紹介で採用が出来ていたこともあり、採用に予算を組むことに対する会社の意識が低かった。
導入
グッドニュース社から求人倍率の現状と学生の就職活動の流れの変化を聞き、今までのように予算をかけることをしない受け身の採用活動では採用の成功はないと判断した。専門学校の学生、先生方に向けて自社の魅力を伝えるために、キャリアマップを採用広報ツールとして利用することを決意。
成果
9月から広報活動をスタートした所、早速3名の学生からエントリーがあった。10月に内定通知を出し、2名から承諾をいただいて19卒2名の採用に成功した。自社への志望度が高かったことも成功の要因となった。
課題
–以前の採用課題を教えてください。
当社は、2年に1人は新卒採用を行なっていく方針で、就職窓口の先生からの紹介で隔年採用を続けていたのですが、ここ最近紹介いただける学生が少なくなり、採用したいと思った年に、思い通りに採用ができない状況になっていました。
また、平均年齢が40歳を超える状態で、5年後、10年後を見据えた時に、若手を採用し、育成していかなければならないと考えており、そのための採用戦略が必要でした。
導入
–導入の経緯を教えていただけますか?
グッドニュース社から、過去のように学校の就職窓口の先生へ学生の紹介をお願いしても、1社に1人、2人と必ず紹介いただけるというのは到底叶わないほど求人倍率が高騰しており、これまでの採用に関する考え方や手段を見直さなければ採用の成功はないと教わりました。
学生に会社を知ってもらえないということは、学生にとっては会社が存在していないことと同じです。採用活動を成功させるために、まずは会社の認知を広げることから取り組みましょうと提案をいただき、キャリアマップを求人票の登録ではなく、採用広報ツールとして活用することを決めました。
当社では、専門学校の卒業生が活躍していたため、社員の活躍する姿をキャリアマップに登録することで、自社の魅力を社員の母校に発信することが出来ます。これまでのような受け身の採用活動ではなく、自分たちから情報を発信していく能動的な採用活動に変えることを決心することが第一歩だったように思います。
成果
–当初の期待値と比べて成果はいかがでしたか?
想定していたよりも早く学生からの反応があり、3名応募、2名採用という期待以上の成果でした。入社してくれた2人に当社への志望動機を聞くと、キャリアマップの先輩社員の活躍情報が決め手の1つになったとのことでした。
1名は他社の求人に比べて、先輩社員の記事を見て福利厚生の魅力が具体的にイメージでき、また自分もこんな仕事をしたいと思って応募したとのこと。もう1名は女性社員の記事を見て、この業界ではまだ少ない女性が活躍できる会社だと思い応募したとのことでした。
毎年求人数が増える中で、当社の求人が埋もれてしまっていた状況から、キャリアマップを採用広報ツールとして活用し、自社の魅力を発信し続けたことで、会社の未来を担う若い2名の採用が実現しました。あの時、新たな一歩踏み出してよかったと思っています。
サービスについて
–当社のサービスやフォローはいかがでしたか?
掲載開始後すぐに学生からの反応があったので、私たちの採用広報の内容が学生にうまく伝わったのだと思います。丁寧な社員一人ひとりの取材から、新都計画の仕事・社風などの魅力を学生に伝わりやすいようにこだわって制作いただいたことが成功の理由だと思います。
テキストのみの求人票では、今回の2名の採用はできませんでした。数多くの会社が並ぶ求人一覧の中で、学生に知ってもらい、当社への入社を志望してもらうために自社の魅力をどのように発信するかということはとても重要だと改めて実感することができました。
editor:坂本 あゆみ