プロローグ
大阪を拠点に、関西一円の建築物を手がける総合建設企業。創業から受け継がれている「頑な(かたくな)」という言葉は、50年という長い歴史を経た今も色褪せることなく経営指針として掲げ続けられている。
社員全員が、日々堅実に建築技術の研鑽に取り組み、お客様の満足を追求し続ける姿勢ー。「頑な」という精神。これらを日本の未来に受け継いでいくべく、建築物を手がける技術者の育成に取り組んできた富国建設株式会社だったのだが…。創業以来、初めて未曾有の”採用難”という大きな課題に直面することとなる。
事例概要
課題
学校訪問を中心に採用活動を実施していたが、学生からの応募は年々減る一方。採用に至るはずもなく苦戦が続いていた。技術者の平均年齢は高くなるばかりで、10年先を考えると企業の力が衰えていくという危機感があった。
導入
グッドニュース社から、「何に掲載するか」も大切だが、「何を掲載するか」はもっと大切だといった趣旨の提案を受け、キャリアマップを活用した採用ブランディングに取り組むことになった。
成果
キャリアマップの導入をきっかけに毎年専門学生の採用ができるようになり、2019年卒では修成建設専門学校から2名採用といった嬉しい成果がでている。
課題
–以前の採用課題を教えてください。
当社では、4年前まで求人メディアを利用した採用活動を行なっておりませんでした。新卒採用といえば、イコール学校訪問だったのですが、学生からの応募は年々減る一方。採用に至るはずもなく苦戦が続いていました。
会社の業績は順調でしたが、技術者の平均年齢は高くなるばかり。10年先を考えると若手が少ない企業は力が衰えていくという危機感があったので、これまでの「やり方」を根本的に見直し、新卒採用により力を入れていくことを決意しました。
導入
–導入の経緯を教えていただけますか?
新卒採用の成功に向けて求人メディアを比較検討している時に、グッドニュース社と出会いました。「何に掲載するか」も大切ですが、「何を掲載するか」はもっと大切ですと熱意溢れる提案を受け、採用のブランディングにも効果のあるキャリアマップと、知名度の高いマイナビを両方活用することになりました。
正直、採用活動に予算を組むのは久しぶりだったので不安もありましたが、専門学校出身の社員が大変活躍してくれていたことがキャリアマップ導入の決め手となりました。大手志向が強く”就社”意識が拭えない大学生にだけ目を向けるのではなく、”就職”意識が強い建築分野の専門学生にも目を向けるべきだと提案をいただいたことも、導入に対してとても納得のいく理由になりました。
成果
–当初の期待値と比べて成果はいかがでしたか?
採用ブランディングというのは、種を植えたらスグに芽が出るといった短期的な取り組みではなく、苗木を植えて愛情を注ぎ、時間をかけて育てていく中長期的な活動だと思います。当社においても、キャリアマップを活用して1年目は自社の魅力はしっかりと言語化できたという実感はあったものの、専門学校の先生方との信頼関係が構築しきれず、残念ながら採用には至りませんでした。
しかし、幸いなことに修成建設専門学校の卒業生が、弊社に転職を希望していると先生から連絡をいただいたのです。面接をしてみると非常に誠実で真面目な方で、今は後輩から慕われ、頼れる技術者として大いに活躍してくれています。第二新卒として、彼を迎え入れることができたことは弊社にとってとても大きな前進でした。その翌年もキャリアマップを継続利用した結果、先輩の活躍情報をチェックしてくれていた学生から応募があり、1名を採用させていただくことができました。キャリアマップの導入をきっかけに毎年専門学生の採用ができるようになり、2019年卒では修成建設専門学校から2名採用と嬉しい成果がでています。
サービスについて
–当社のサービスやフォローはいかがでしたか?
年々、採用難易度が高くなり続けていることに危機感を持っていますが、グッドニュース社と仕事をするようになってからは、採用活動は小手先の手法では成功できないことを痛感しました。逆に言えば、自社の持つ魅力の発掘と発信を丁寧に正しく続けることができれば、難しい中でも成功することができると確信することができました。
キャリアマップについては、”採用サイト”というよりも「自社の将来、業界の将来を担う若者を専門学校と協力して育成していく」これまでに無かった採用ブランディングの手法だと思っています。こういった取り組みができるのは、大学にはない専門学校の大きな魅力だと感じますし、右に倣えで目的を持たずに大学に進学するぐらいなら、若くして職業観を養うことのできる専門学校へ入学する高校生が1人でも多く増えてくれたらとも思います。
今ではキャリアマップだけでなく、パンフレットやコーポレートサイトまで、会社のブランディングをトータルでグッドニュース社へお任せしています。これらは、グッドニュース社の持つ採用ノウハウ、グッドニュース社に集まる貴重な情報を取り入れないと、今後の採用活動を成功させることは厳しいと考えているからです。これからも引き続き、よろしくお願いします。
editor:坂本 あゆみ